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2018.07.12

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一灸先生に聞いてみました vol.55 特効穴その1 「4000年の歴史に実感あり?」

女性のカラダ

湿度が高い、気温も高い。それだけで体力が奪われるような気がするのは錯覚でしょうか? さて、あれやこれやと忙しい毎日、何かと不調を感じている的なお声を耳にすることが多くなってきました。そこで一灸先生から出てきた言葉が「特効穴」。何やら効果抜群なニオイが漂っていますが、慌てず焦らず、一灸先生に聞いてみました。


誰でもすぐ楽になれる方法なんてない
今回は、特効穴についてお話をしましょう。鍼灸師をしていると「便秘に効くのはどのツボ?」といった質問をされることがあります。つらい症状をなるべく早く取り去る方法を知りたい、というのは当然の気持ちです。一般的には病院や薬局などの薬を飲んで、頭痛などのつらい症状に対処している人が多いのではないでしょうか。実は、鍼灸にも特効穴(とっこうけつ)という言葉があります。穴とはツボのこと。文字だけを見ると特別に効果があるツボ、つまり、このツボを使えばすぐに症状が治っちゃう! と解釈されてしまいがちなのですが、そうではありません。特効穴はあくまで「一時的に症状が軽減しやすいツボ」です。ここでも毎回、実感として現れている症状は身体からのSOSですよ、とお話していますよね。例えば便秘ひとつとってみても、その原因は様々。本来は全身を診てお話を聞いて、その患者さんの便通が滞っている根本の原因、という証を立ててからツボを取り治療をする必要があります。西洋医学で使われている疾病名が東洋医学には直接関係ない、というのもそういう理由です。
ここまでお話した上で、辛い症状が一時的に軽減しやすいツボ、特効穴をいくつかご紹介しましょう。東洋医学の何千年もの経験値から特効穴とされているもの、実際に治療に用いて実感したものもあります。お灸を試してみてください。なお、改めてお伝えしますが、妊娠初期は鍼もお灸もすべての刺激が禁忌です。そもそもあまり刺激を受けず、安静にしていることが大切な時期なので、治療もセルフケアも控えてくださいね。

 

お灸でケアする特効穴
ものもらい…二間(じかん:手の人差し指を曲げた際の、第二関節のしわの先端)
左右どちらの目にものもらいができていても、両手の二間にお灸をしておくと良いでしょう。ここにお灸をすれば必ずしもものもらいが引っ込む、という訳ではありません。ものもらいは体内の悪い部分を表に出そうという身体の働きの現れですから、お灸をすることによってあえて腫れるスピードを早める、ということです。

便秘…沢田流神門(さわだりゅうしんもん:手首の内側、薬指と小指を軽く曲げた時に出来る筋の小指側)
以前もご紹介しましたね。半日から1日程度で出るだろう、と言われていますが、便秘の原因によっても違うので効果は50%程度です。下剤などを飲む前に試してみる価値はあるでしょう。

下痢…水分(すいぶん:おへそから1寸上)
1寸とは自分の手の親指1本分の太さです。下痢はデトックスでもありますから、むやみに止めることはおすすめしませんが、どうしてもという時は試しても良いでしょう。

痔…百会(ひゃくえ:両耳の先端と眉間からまっすぐ上に伸びた線が頭上で交わった場所)
ひとりではお灸しにくい場所なので、誰かに手伝ってもらってください。

悪寒…大椎(だいつい:第7頸椎と第1胸椎の間)
ここはカイロで温めても良いでしょう。悪寒は熱を出して邪気と戦うための準備段階です。熱が出たらお灸やカイロで大椎を温めるのもやめてください。

生理痛、下腹部痛…三陰交(さんいんこう:内くるぶしの頂点から3寸上)
3寸とは自分の手の指4本を揃えた時の幅です。毎日お灸してほしいベースのツボです、とお伝えしている、女性の不調には欠かせないツボです。

逆子…至陰(しいん:足の小指の爪、外側の下角)
実際に逆子であるとわかったときに使うツボです。逆子予防のために使うツボではないので、注意してください。ただし、逆子であってもへその緒が赤ちゃんの首に絡まっている時は禁忌です。もう一度言いますが、妊娠初期は鍼もお灸も禁忌ですよ。


「あくまで一時的に症状が軽減されるツボ」。ここ、重要なポイントでしたね。症状が軽減されて楽になっているうちに、病院の受診や養生など、身体のSOSと向き合う準備をすることが大切ですね。さて次回も特効穴について一灸先生に聞いてみます。耳ツボ…なんてキーワードも出て来るかも知れません。みなさん、どうぞお楽しみに。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体術、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。