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2018.09.20

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居心地の良さと刺激が共存する武雄図書館

佐賀iroha-n

佐賀の良かとこ、うまかもんをご紹介して、みんなで佐賀を面白がりたい佐賀iroha-n。今回ご紹介する良かとこは、武雄市図書館です。佐賀県武雄市という小さな街にありながら、全国の自治体から視察が殺到する話題の図書館が一体どんなところか、気になりますよね。これが、驚くほど心豊かで楽しい空間なのです。


いつでも、ゆっくり座って、コーヒーを楽しみながら
ガラス張りの館内は大きな丸い天窓も手伝って、とにかく開放的。正面入口からすぐ右手にはスターバックスコーヒーのカウンターがあり、コーヒーの香りが漂っていて、ここが市立図書館だなんて、とても思えません。
2013年に大幅なリニューアルを実施し、話題となった武雄市図書館は、その後もマイナーチェンジを繰り返し、2017年の来館者数は90万人を超えるほどの大人気図書館です。武雄市の人口は約5万人ですから、来館者数はおよそ20倍。一般的な図書館と何が違うって、もう何もかもが違います!

まず、武雄市図書館は日本で初めて365日年中無休の公立図書館です。公共の施設は月曜日定休のところが多いイメージですが、ここは自然災害時などの緊急時を除いては、お盆もお正月も休日なし。「昨日が祝日だったから今日はお休みかな…」なんて心配をしなくても、いつでも入れます。
蔦屋書店とコラボレーションした公立図書館も日本では武雄市図書館が初めて。例えば、雑誌。本来、週刊誌や月刊誌なども含め、図書館で雑誌を揃えるのは、コスト的にもとても難しいことなのだとか。ところが、蔦屋書店とタッグを組むことで、以前は100タイトル程度だった雑誌が今や約600タイトル! 日本で発売されている月刊誌のほとんどが揃っています。


武雄市図書館には33mにも及ぶマガジンストリートがあり、館内であればすべて自由に読むことができます


黒の札の棚が図書館の蔵書の棚、白い札の棚が商品の棚。どの本が商品でどの本が蔵書か分からないんじゃない? なんて心配は無用です

ところで、書店の多くで立ち読みはNGですが、武雄市図書館も原則として立ち読みは禁止。座席でゆっくり読んでください、というルールなのだそうです。でもここからがちょっと違って、好きなものを飲みながらゆっくり読んでいいですよ、という驚きのシステムを採用。併設されているスターバックスコーヒーのドリンクにはフタがついているので、館内のほとんどのエリアで飲めますし、もちろん市販のペットボトルや持参した水筒など、フタがついていればO.K.です。唯一、郷土資料閲覧席は貴重な書物も多く、飲み物の持ち込みは禁止なので注意してください。ちなみに、スタバが併設された公立図書館も、武雄市図書館が日本で初めて。なぜこんなにも、民間の企業とコラボするのか。それは、もっと図書館を好きになってほしい、楽しんでほしい、という思いから始まりました。

 

いろんな声に応えながら進化したくつろぎ空間
堅苦しくて敷居が高いというイメージが根強く、一部の人にしか利用されていなかった公立図書館。「読書も特別好きじゃないし、図書館に行く理由がない」という大多数の市民に、もっと気軽に足を運んでゆっくりくつろいで欲しい。そこで、武雄市の図書館でありながら民間企業に運営・管理を依頼しました。民間企業ならではのフットワークやマーケティング力で、利用者のニーズを細かくキャッチ。マガジンストリートやスタバの併設も「小説は読まないけど、雑誌は読みたい」「カフェがあればいいのに」といった市民の声に対応した結果です。


木を基調とした温かみのある造りも特徴的。市立図書館とは思えない心地よさです

これまでの図書館は足音やページをめくる音、咳払いくらいしか聞こえない、静かな空間というのが一般的でしたが、「友達同士で教え合いながら一緒に勉強したい」という中高生の声に応え、気兼ねなく図書館に足を運んでもらえるよう、BGMを採用。もちろん、1F閲覧室や2F学習室などBGMなしの静かな場所もしっかり確保されていますから、静寂派の人にも安心です。さらに、1Fの新学習コーナー、2Fのカウンター席にはコンセントが設置されていて、無料Wi-Fiを完備し、タブレットの貸し出しまで行うなど至れり尽くせり。ニーズが多様化する時代、少しでも多くの人に図書館を楽しんでもらおうと試行錯誤した結果が、この優しくて楽しい武雄市図書館になった、という訳なのです。


自分の本の好みを知られるのが恥ずかしい、なんて人には、セルフレジカウンターもあります

 

子どもも大人も旅行者にも刺戟的
さらに、「子どもが騒ぐのが申し訳ない」というママさんたちの声に応えて、2017年10月には同じ敷地内に武雄市こども図書館を設立。

ものづくり教室などのイベントも行われるプレイ&ワークスペースの奥、靴を脱いで上がると、えほんの山という階段状の書棚があって、寝転がったり座ったりしながら、子どもたちが自由に本を楽しめます。さらに階段を上がれば大きなクッションのあるロフト、その下には大人でも思わず入りたくなる、ひみつのへやなど、子どもたちの知的好奇心を刺戟する仕掛けが盛りだくさん。午前と午後に分けておはなし会も毎日行われています。DVDコーナーには懐かしのアニメもあり、また1Fには赤ちゃん休憩室もあるので、乳児から幼児、小学生までいろんな子どもたちとその家族全員がそれぞれのペースで楽しめます。


絵本も多く手がける人気ユニットtupera tuperaが原画を担当した壁画は、武雄の大楠と子どもたちが描かれた武雄市こども図書館のシンボル


2Fには、九州産の小麦粉や雑穀を使用しパンケーキミックスが大注目されている九州パンケーキのカフェが入っています。お弁当の持ち込みもO.K.

まだまだ終わりではありません。武雄は温泉の街でもあり、全国各地から観光客が訪れます。この記事をご覧のみなさんにも、ぜひ武雄温泉や武雄市図書館に足を運んでいただきたい! 「でも、その場で読むだけじゃあね…」とお思いですか? 武雄市図書館は日本国内に住んでいる人なら誰にでも書籍や資料を借りることが出来ます。もともと持っているTカードに貸し出し機能を付与してくれるので、免許証やマイナンバーカードなど、本人確認ができる書類があれば、当日でも簡単に手続きOK。しかも、宅配返却サービス(500円)で全国のコンビニなどから送れるので、例えば、旅行中に図書館の本を借りてホテルや旅館、帰りの飛行機、新幹線でゆっくり読んで返却することも可能、という驚きのシステムを取り入れたのです。
館内ではバリスタ講座やヨガ教室、時にはネイルケア講座や体力測定などさまざまなワークショップやイベントも開催されています。オープンエリアで行われるその様子は誰でも見られるので、「自分も何かやってみようかな」と刺激を受ける人も多いのだとか。自宅の本棚には好きな本が並び、書店でも好みのものを買うけれど、こんなにも居心地が良くて、長居しやすい図書館なら、普段は手にしないジャンルにも手を伸ばしやすくて、知らず知らずに自分の世界が広がっていた、なんてことが起こっちゃってもちっとも不思議じゃないのが武雄市図書館マジックです。


つい手に取りたくなるような雑貨やステーショナリーまであるから、館内を何周もしてしまいます

武雄市図書館も武雄市こども図書館も、我が家のようにくつろいだ表情で、読書のみならず、その空間を楽しむ人たちのなんと多いことか! これからも、利用者の声に耳を傾けながら、どんどん進化していくこと間違いなし。何度も足を運びたくなる進化する図書館を、みなさんもぜひ体感してください。


武雄市図書館・歴史資料館、武雄市こども図書館
佐賀県武雄市武雄町武雄5304番地1
0954-20-0222
開館時間 9:00〜21:00(年中無休/災害時、緊急時等は変更される場合あり)

九州パンケーキカフェ(武雄市こども図書館内)
佐賀県武雄市武雄町武雄5304番地1
0954-23-0644
営業時間 9:00〜21:00(最終受付20:00/年中無休/災害時、緊急時等は変更される場合あり)