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2018.08.16

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時を超えて人々を楽しませる温泉テーマパーク、武雄温泉大衆浴場

佐賀iroha-n

佐賀の良かとこ、面白かとこをご紹介している佐賀iroha-n。みなさん、お楽しみくださっているでしょうか? さて今回は良かとこ、武雄温泉です。また温泉に行ってきたのか!? とお叱りを受けそうですが、みなさん、武雄温泉も本当に良かとこなんです! 佐賀には良か温泉がたくさんありますから、温泉好きの人に足を運んでいただくべく、ガンガンご紹介してまいります。


別世界への通用門、武雄温泉楼門
武雄温泉でまずご紹介したいのが、武雄温泉のシンボル、武雄温泉楼門。明治から大正にかけて、日本の建築界を牽引した佐賀県出身の建築家・辰野金吾博士が設計したもので、国の重要文化財にも指定された歴史的建造物です。辰野金吾博士の彼の代表作といえば、東京駅や日本銀行で、東京駅と武雄温泉楼門にはあるミステリーが囁かれているのですが、それはまた別のお話(10/4掲載予定)。こういう造形の楼門を、竜宮城を思わせるようなその造りから竜宮門と呼ぶのだそうで、真っ白な壁と朱塗りの屋根のコントラストが実に鮮やかで、まるで別世界に繋がっているような佇まいに思わず目を奪われます。そして確かに、この楼門をくぐった先には、海底の神秘ならぬ、時を超えた癒しの空間が広がっていたのでした。

 

あつ湯派も、ぬる湯派も、貸切派も大満足
佐賀県の武雄市に湧き続ける、武雄温泉。その歴史は大変古く、1,300年前の書物「肥前風土記」にもその名が記され、神功皇后も入浴されたと伝わるほどの歴史ある名湯です。現在も、武雄温泉のシンボル、武雄温泉楼門を中心に温泉宿やホテルが広がっているのですが、どちらに宿泊されても、はたまた日帰り旅行でもぜひ立ち寄っていただきたいのが、武雄温泉楼門の奥に広がる武雄温泉大衆浴場です。こちらには大小合わせて6つの浴場と、武雄温泉の歴史を目の当たりにできる資料館があり、目で、肌で武雄温泉を感じられます。


浴場が6つもあるとどこに入っていいか、どういうシステムなのかちょっと迷ってしまうかも知れません。基本として、泉質は同じで、広さや温度などの違いがあり、それぞれ別料金です。まず、大浴場は3つ。楼門をくぐってすぐ目の前にある建物は「元湯」と「蓬莱湯」、そして敷地の右奥が「鷺乃湯」で、その違いは湯温と建物です。元湯は浴槽があつ湯とぬる湯に分かれていて、明治初期の木造建築のレトロな情緒を楽しめます(明治9年竣工、現在利用されている木造の入浴施設では日本最古)。蓬莱湯はタイル敷きの清潔感あるシンプルな造り。電光掲示板にそれぞれの温度が表示されていますし、わからなければ、窓口のスタッフさんに尋ねれば丁寧に教えてもらえます。実は、元湯のぬる湯でも湯温は42〜43℃と結構高めで、私は熱いお湯は苦手なので一番ぬるいと教わった鷺乃湯に入りました。鷺乃湯は男女それぞれに内風呂と露天風呂、サウナが備えられていて、のんびり温泉を楽しみたい人におすすめです。しかもお湯は肌触りの良い、美人の湯。湯上り後、4時間経ってもお肌がつるつるすべすべのままで、お湯の良さをバッチリ実感できました。最高です! あとの3つは貸切湯です。


江戸時代中期に領主専用として作られた総大理石の「殿様湯」と、タイル張りの「家老湯」はそれぞれ上階に控え室があります。殿様湯はシーボルトが領主に特別に許可を得て実際に入浴したのだそうですよ

また、2017年に新築された敷地左奥の「柄崎亭」は、中がさらに3つの貸切湯に分かれていて、半露天風呂の開放的な浴室にはそれぞれに中庭があり、夜はライトアップされるという贅沢空間です。どこに入ったらいいかわからない、いろいろ入りたい! という人のおすすめしたいのが、楼門亭での宿泊。


全部で17の客室があり、古いながらも清潔で趣ある和風旅館は、畳の部屋に泊まりたいという欧米からの観光客にも人気

鷺乃湯の奥にあり、食事なしの素泊まりのみですが、こちらに宿泊すると、元湯、蓬莱湯、鷺乃湯の3か所に、なんと、どこでも何度でも入り放題です。出前を取ることもできるので、じっくり腰を据えて日頃の疲れを癒す温泉三昧、というのも良さそうですね。


ちなみに、広間での休憩のみの利用も可能です(有料)

 

ミステリーに彩られた温泉タイムトラベル体験
温泉を堪能する前に、もちろん後でも良いですが、武雄温泉新館には絶対に足を運んでみてください。ここは、楼門と同じく辰野金吾博士が設計し、1915年(大正4年)から1973年(昭和48年)まで営業されていた旧温泉施設で、2003年(平成15年)に復原され、2005年(平成17年)には国の重要文化財に指定されている貴重な建造物。現在は資料館として解放されていて、当時の大衆浴場の様子を垣間見ることができます。


1階では陶芸体験や特産品などの販売も行っているので、お土産探しまでできて嬉しい限りです


ここは五銭湯。深さが約120cmもあり、入浴は立ったままでした。というのも、当時、近くに炭鉱があったこともあり、1日3,000人ものお客さんが利用していたのだとか。ゆっくりお湯を楽しむ、という雰囲気ではなかったのかもしれません


天井を見上げると八角形の湯気抜き、浴室そのものは七角形、そして浴槽が六角形になっていて、その理由は辰野金吾博士のみが知る、謎のまま

また、浴室内には陶磁器のタイルが使用されていますが、これは日本で最初に工業的に作られたタイルです。日本でタイルという言葉が使われるようになったのは大正11年、その7年も前に使われていたということになります。現在のシャワーに近い設備もあったそうで、かなりモダンな温泉施設だったんですね。


こちらは十銭湯。浴槽は小さめですが、マジョリカタイルを使用した豪華な造りです。入湯料は五銭湯の倍ですから、一種のステータスだったのかもしれませんね。タイルの色彩は100年以上経った今も色褪せていません


豊臣秀吉の朱印状「入浴心得」(複製)。文禄慶長の役で佐賀県唐津市の名護屋城に滞在中、多くの兵士に対して地元の人々に迷惑をかけずに入浴するよう、記したもの(明治28年に武雄温泉と改めるまで塚崎温泉という名称だった)。温泉好きの秀吉は多くの温泉に行ったとされていますが、こうして文書を残したのは、武雄温泉だけなのだとか

屋外には大正天皇のために造られた幻の浴槽が当時のまま残されています。幻の浴槽に使用されているマジョリカタイルと同じものが、旧赤坂迎賓館エジプトの間にあるのだとか。このように、武雄温泉大衆浴場は、なかなかお目にかかれない貴重なものを間近に見られる不思議な空間です。

美しい楼門の先で出合ったのは、1,300年前から名湯湧き出ずる地に、江戸、明治、大正、昭和、平成に建てられた温泉施設、そして各時代の人々の息遣い。時を超えた癒しと遊び心を大切に守り続けるためにも、ぜひみなさん、武雄温泉を堪能しに来てください!


武雄温泉株式会社
佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425番地
0954-23-2001

元湯
営業時間 6:30〜24:00(最終受付23:00/12月にメンテナンス休みあり)
料金 大人400円 こども200円

蓬莱湯
営業時間 6:30〜21:30(最終受付20:30/12月にメンテナンス休みあり)
料金 大人400円 こども200円

鷺乃湯
営業時間 6:30〜24:00(最終受付23:00/12月にメンテナンス休みあり)
料金 大人600円 こども300円

殿様湯
営業時間 10:00〜23:00(最終受付22:00/12月にメンテナンス休みあり)
料金 1室1時間3,800円/平日割引料金1室1時間3,300円
定員 大人5名

家老湯
営業時間 10:00〜23:00(最終受付22:00/12月にメンテナンス休みあり)
料金 1室1時間3,000円/平日割引料金1室1時間2,500円
定員 大人2名

柄崎亭(天平の湯、桜華の湯、芭蕉の湯)
営業時間 10:00〜23:00(最終受付22:00/12月にメンテナンス休みあり)
料金 1室1時間3,400円
定員 各室大人2名

楼門亭
料金
宿泊(1泊素泊まり・2名1室利用時) 大人4,500円〜 こども3,000円〜
休憩(9:00〜17:00) 大人1,000円(入浴料含む)※団体(10名以上)800円(入浴料含む)
※その他、個室休憩、宴会場あり。詳細は要問合せ