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2018.05.24

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一灸先生に聞いてみました vol.52 爪の悩み その2「外側と内側の皮膚にも注意!」

女性のカラダ

爪の不調も身体からの信号だということがわかった前回。一灸先生の話を読みつつ、自分の爪の状態を改めてじっくり観察した人も多いのではないでしょうか。さて、今回は爪に現れた不調のセルフケア編です。20本ある、それぞれの爪と臓腑の関係も、一灸先生に聞いてみました。


外側と内側の皮膚
前回、爪は肝の仲間だとお話しましたが、肺とも関係があります。爪は皮膚の一部で、五行色体表で肺と皮毛(皮膚)は同じ金の仲間だからです。前回はお話しませんでしたが、バチ爪といって、太鼓のバチのように爪が丸く大きくなってしまうことがあります。ひどい時は指先全体が丸くなってしまいますが、このバチ爪は心臓や肺の慢性疾患の症状です。また、五行色体表の五悪気は燥。つまり、乾燥により爪が欠けてしまうような状態のときは、肺にもダメージがあるということです。
また、基本的に、縦の筋が現れたり波打って横筋が出たりといった爪の異常がどれかの指だけに現れる、というケースはあまりないと思いますが、もし、一か所だけに出た場合は、そこにつながっている臓腑からの信号、ということもあります。参考までに、それぞれの指の爪とそこに流れている経絡の関係をご紹介しておきましょう。

【手指の爪】
親指:肺経、人差し指:大腸経、中指:心包経、薬指:三焦経、小指:心経、小腸経
【足指の爪】
親指:肝経、人差し指:胃経、中指:なし、薬指:胆経、小指:膀胱経

例えば、足の薬指の爪の真ん中あたりが波打っている、という場合、足の薬指は胆経なので、3か月くらいまえに胆に負担がかかっていたのかもしれない、という考え方で良いと思います。

肝、肺、大腸経をしっかりケア
もちろん、お灸でのセルフケアが有効です。爪の異常は、大前提として肝の症状なので、肝は必ず補いましょう。ベースのツボ、関元三陰交は必ずお灸しましょう。関元は肝、三陰交は肝、腎、脾が交わる場所なので、この2か所にお灸して肝を補います。この2か所でも十分ですが、爪は肺経、大腸経とも深い関係にあるので、ケアしておくと良いでしょう。
まずは少商(しょうしょう:手の親指の爪の付け根、外側の角)。少商は肺経の末端のツボです。
次に手の三里(てのさんり:肘のしわの末端、曲池から2寸下のふっくらした部分)。手の三里は大腸経のツボです。
肺と大腸は表裏の関係です。肺は外側の皮膚、大腸は内側の皮膚を司っています。以前水虫の話をしましたが、爪水虫も普通の水虫と同じく、大腸の異常が現れている場合があります。健康なら感染しないのに、大腸が元気ではないから感染するという場合もあるのです。大腸の不調というと、便秘を想像する人も多いでしょうが、それだけではありません。腸内環境の乱れも大腸経の不調です。
爪の話が腸内環境にまで広がりましたが、生活リズムや食生活など、基本的な部分を見直すことで、改善されることがたくさんありますね。


しっかり養生しながらセルフケア、いつものことで耳が痛いですが、やっぱり大事なんですね。忙しい日々を送っていると、ゆっくりする時間を作るためにも頑張らなきゃいけません。でも、頑張って養生する、なんて変な話ですよね(笑)。頑張りすぎず、自分の身体の声を聞きながら、自分自身をケアしてあげるペース、作りたいものです。次回も、みなさんのお役に立てるようなことを一灸先生に聞いてみます。みなさんも、気になることや一灸先生に聞いてみたいことがあれば、お気軽に公式Facebookにメッセージください。お待ちしています。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体術、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。