女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.44 頻尿・尿もれ 「恐れず飲むべし、据えるべし!」

2018.01.25

寒さは厳しくなるばかり。トイレも近くなるというものです。頻尿・尿もれが加齢や冷えによって起こるということがわかった前回のお話。今回は頻尿・尿もれを和らげるためのセルフケアについて一灸先生に聞いてみました。


水分補給は正しく温かく
頻尿についてもう少しお話しをします。以前、時間と臓腑の関係についてお話ししたことがありますが、トイレに頻繁に行く時間帯によっては、少し心配なことがあります。15〜17時は膀胱、17〜19時は腎と関係があります。ですから、この時間帯にトイレの回数がとても増える、という場合は膀胱や腎の不調が頻尿の原因を作っている可能性もある、ということです。脅かす訳ではありませんが、もし熱があるような場合は病院を受診してください。前日に飲酒した、という場合には排尿の回数が増えるのは当然のことなので、しっかり水分を補給して、脱水症状を防ぎましょう。前回もお話ししましたが、頻尿だから水分を控える、というのはもってのほかです。水分は、特に喉が渇いていなくても1時間に1回、1〜2口で良いので必ず摂取しましょう。冷たいものは避けて、白湯やせめて常温、体温程度のものを飲むようにしてください。喉が渇いた、と思った時はすでに身体が脱水し始めているのですよ。冬でも脱水症状を起こすことは珍しいことではありませんので、十分に注意しましょう。

お灸の約束も再確認
では、セルフケアのツボをご紹介します。
頻尿・尿もれともに、ベースの関元と三陰交は必ずお灸してください。特に三陰交は腎経も交わっていますので、頻尿が気になる人はお灸必須です。※熱がある場合はお灸厳禁です。
尿もれが気になる人は、この2つのツボにお灸をしてみましょう。
・太衝(たいしょう:足の甲、親指と人差し指の骨の合流点手前のくぼみ vol.10に至陰を足して再掲載)
・石門(せきもん:ヘソ下2寸)
あとは、尿道括約筋や骨盤底筋を鍛えるために、お尻や膣口をキュキュッと締めるようなイメージで繰り返し力を入れたり、適度な全身運動を行うと良いでしょう。
頻尿が気になる人は、この4つのツボをお勧めします。
・百会(ひゃくえ:両耳の先端と眉間からまっすぐ上に伸びた線が頭上で交わった場所 vol.06再掲載)
※百会は一人でお灸するのが難しい場所なので、軽く叩くなどして刺激しましょう。
・石門(せきもん:ヘソ下2寸)
・至陰(しいん:小指の爪、外側の下角 vol.36を編集・再掲載)
・曲池(きょくち:ひじの外側、ひじを曲げた時にできるしわの先端)
曲池は、池という字が水と関係するので、私ならこのツボも使います。ぜひ試してみてください。
どのツボにお灸をする時も、続けて何度かしたいならば、3回、5回など奇数回にすることを忘れないでくださいね。




お灸って本当に効く、と感じます。「お灸ね…」と思いながら、未体験の方にはぜひとも体験していただきたい! 冷えを取ること、冷やさないこと、こまめにホットな水分補給、気にし過ぎないこと。頻尿・尿もれにお悩みなら、この4つの約束とお灸を早速試してみてください。次回もみなさんのお役に立てるようなことを一灸先生に聞いてみます。みなさんも、一灸先生に聞いてみたいことがあればお気軽に公式Facebookまでメッセージをお送りください。お待ちしています!

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体術、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。