女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.43 頻尿・尿もれ 「水の仲間が勢揃い」

2018.01.11

新年明けましておめでとうございます。年末年始はいかがお過ごしでしたか? 2018年もみなさんのお悩みを少しでも軽減できるような情報をお伝えしますので、よろしくお願いいたします。さて、年明け最初のテーマは、多くの女性が悩みながら誰にも相談できないでいる「頻尿・尿もれ」です。若い頃はこんなことなかったのに…というハプニングが重なると、気持ちも沈んでしまいますよね。まずはその原因について、一灸先生に聞いてみました。


冬だけ? 1年中?
「頻尿・尿もれ」とセットで言われることが多い2つのお悩みですが、女性だけでなく男性にも多いお悩みです。まずは尿もれについてお話ししましょう。尿もれは、くしゃみや咳、ふと立ち上がった時など、何でもない瞬間に尿がもれてしまうことですね。若い頃にはなかったことなので、最初は戸惑うこともあると思います。一般的に尿道括約筋という筋肉が緩むことで起こるとされていて、女性の場合は主に出産や加齢が原因でしょう。もし冬になると尿もれがひどくなる、と感じるようなら、冷えも大きな原因のひとつです。五行式体表を見てください。冬は木・火・土・金・水の中の「水」に属していますね。腎も膀胱も同じ仲間です。身体には、水分を排出して冷えから逃れようとする働きがあります。冬になると、と言いましたが、今は真夏でも冷房で冷えていることが多いですし、そもそも身体が冷えている人も多いので、冬だけとは言い切れません。冷えていると感じている人は、まず冷えを取ることから始めるといいと思います。次に頻尿。日中はもちろん、夜中に何度も起きるのが嫌で、普段から水分摂取を控えてしまう人もいるようですが、もちろん水分を我慢してはいけません。

頻尿は恐れのしわざかも
頻尿の原因は、コーヒーやお茶、果物など利尿作用のあるものを摂取し過ぎてしまうことと、加齢によって膀胱が硬くなっているのが主な原因です。膀胱は本来柔らかく、尿がたまると膨らみますが、硬くなれば尿をたくさん溜められるほど膨らめなくなっている、ということです。また、男性の場合は前立腺肥大が関係している場合もあります。ただ、精神的なものも大きく影響します。五行式体表の五志の欄を見ると、水の五志は「恐」。つまり「トイレに行けなくなったらどうしよう」という恐れから、余計にトイレに行きたい、行かなければと思ってしまう、ということです。もちろん尿もれ同様に冷えも原因のひとつです。1年を通して冷え対策はしっかりすることが大事ですね。私も夜中に2回くらいはトイレに起きます。最初の頃は、気にすればするほど起きる回数が増えたように思います。夜中に目が覚めてもそのまま寝てしまえばいいのに、「トイレに行かなくちゃ」と思ってわざわざ起きてしまっていました。だから、最近はあまり気にしないようにしていますよ。目が覚めても目をつむって寝られるようならそのまま寝ちゃいましょう。よく1日の尿の回数は平均6〜8回と言われますが、これにも個人差がありますから、「これより多いから頻尿なんだ!」と気にする必要はありません。ちなみに、尿の色もよほど濃くなければ心配ありません。そもそも、尿は出ないより出たほうがずっと良いのです。だからちゃんとデトックス出来ているんだと思って、気にし過ぎない、これが大切ですよね。


出てきましたね、五行式体表。見れば見るほど、いろんなことと繋がっていて、納得していまう不思議の表です。早速、頻尿に悩む高齢の母に「出ないより、出たほうがいいんだって」と言って安心させてあげたいと思います。次回は、頻尿・尿もれのセルフケアについて聞いみます。みなさん、冷えには十分注意しながらお待ちくださいね。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体術、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。