女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.42 水虫その2「予防も退治も腸内環境」

2017.12.27

なんと、ブーツと水虫は無関係でした! という衝撃の事実がわかったのが前回までのお話。免疫力を上げて感染予防すれば良いのは承知のうえで、もうすでに水虫になっちゃった場合はどうしたらいいか。その対策を一灸先生に聞いてみました。


内側のケアが肝要です
私がかつて感染した時は、かゆいし、痛いし、気持ち悪いし、本当にひどい目に遭いました。まだ鍼灸師になる前でしたが、なんとか治そうと、お酢で洗ってみたり、市販薬も使ったような気がします。どれに効果があったかはよくわかりませんが、治るまでに長い時間がかかったように記憶しています。
前回もお話したように、皮膚と大腸は五行式体表の金の仲間です。東洋医学では、皮膚に何かしらの症状が現れた場合、内臓の粘膜(内側の皮膚)に支障をきたさないように、外側の皮膚に病を出している、と考えます。ですから、腸内環境を整える、つまり内臓の状態を良くすることは、水虫の予防はもちろん、水虫退治にも効果的なのです。
腸内環境といえば乳酸菌ですが、乳製品を摂り過ぎるのはあまりおすすめできません。ですから、ヨーグルトの動物性乳酸菌よりも、日本人に昔から馴染みのある漬物や味噌など、発酵食品に含まれる植物性の乳酸菌を積極的に摂りましょう。便秘をしているならば、乳酸菌と併せて食物繊維をたくさん摂取して、まずは便秘を解消するといいですね。根菜類をしっかり食べるようにしてください。

患部とリンクしている意外な場所とは
お灸のツボとしては、まずはいつものベース、関元と三陰交です。それから大腸経のツボにお灸をすると良いでしょう。
・大腸兪(だいちょうゆ:腰椎4-5番の間から1寸外側)
・合谷(ごうこく:手の甲、親指と人差し指の骨の合流点手前のくぼみ)
・曲池(きょくち:ひじの外側、ひじを曲げた時にできるしわの先端)
・孔最(こうさい:ひじを軽く曲げた時に触れる大きな筋の親指側のくぼみ「尺沢」から3寸下)
また、腎経のツボも2つ紹介します。
・腎兪(じんゆ:腰椎2-3番の間から1.5寸外側)
・湧泉(ゆうせん:足裏、足指全部を内側に曲げた時にできる、への字型のくぼみの中心)
大腸兪と腎兪は腰にあるツボなので、本来お灸をするのが良いのですが、一人では難しいと思ったら、親指でマッサージをするなど、無理のない範囲で刺激をしてみてください。
足と手は繋がっているので、足の水虫の症状が出ている位置と、手の同じ位置にお灸をするのも有効です。例えば、左足の人差指と中指の間に水虫の症状が出ていれば、左手の人差指と中指の間にお灸をする、ということです。

腰のツボは、一人でお灸するのが難しいと思ったら、マッサージなどで刺激しましょう

孔最は尺沢より3寸(自分の指で4本分)下です。

湧泉は冷えによる便秘解消やさまざまな不調の改善に役立つツボなので、覚えておくと便利です。


免疫力UPだけでなく、水虫になってしまった場合でも、腸内環境を整えることは重要なのですね。しっかり肝に命じたいと思います。さて、年内の連載は今回で終了です。みなさん、2017年も1年間ありがとうございました。年末年始は運動不足、野菜不足になりがちなので注意しつつ、どうぞ良いお年をお迎えください。また2018年もみなさんのお役に立てる、女性の元気のツボをたくさんご紹介しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
一灸先生に聞いてみたいことがあれば、お気軽に公式Facebookからメッセージをお送りくださいね。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体術、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。