女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.41 水虫その1「世の中が水虫だらけにならない理由」

2017.12.14

すっかり寒くなって来て、ブーツ姿の女性をたくさん見かけるようになりました。でも、ブーツの季節になると、実は水虫に悩まされて…なんて人、多いのではないでしょうか。恥ずかしくてなかなか人には相談しにくいことだからこそ、一灸先生に聞いてきました。


あなたはうつる人? うつらない人?
この季節、ブーツや厚手のタイツを履いて足元を温めようとするのはとてもいいことですね。足が蒸れて水虫になる、という話もよく聞きます。ただ、足に汗をかいて蒸れることで水虫になるか、というと実は全く関係ありません。
一般的に、水虫は白癬菌という菌によって起こる感染症です。でも白癬菌に触れた人がみんな水虫になってしまう訳ではありません。例えば、プールや温泉なんて不特定多数の人が裸足で歩く場所だから、水虫の人もたくさん歩いているはずなのに、水虫がうつる人とうつらない人がいるでしょう? ではなぜ、水虫になる人とならない人がいるのか。その違いは免疫力です。免疫力が高い人とそうでない人では、当然ですが菌に対する抵抗力が違います。免疫力が低いということは、身体が弱っていて、菌が入り込みやすい状態ということです。私も昔、一度だけ水虫がうつったことがあります。まだ20代で、暴飲暴食、夜更かし、喫煙、とにかく身体に悪いことをたくさんしていた時期でした。水虫になった人が全員私のように不摂生をしている、という訳ではありませんが、免疫力が下がっているのは間違いないでしょう。

腸内環境と水虫に関係あり!
もちろん、温めるという行為には大賛成です。 素足のままでいるより、ブーツでもタイツでも履いて、とにかく冷えないようにすることが大切です。身体が冷えていると、免疫力は下がります。免疫力を測るのはとても難しいことですが、体温と免疫には深いつがなりがあって、体温が1℃下がると免疫力が 30%低下すると言われています。基礎体温が35℃の人と36℃の人ではそれだけ免疫力に違いがあるということです。冷えを避けるためにブーツやタイツ、カイロなどで温めるのは良いことです。でもその結果、足に汗をかいてしまい、そのまま放っておくと汗は冷えて体温を奪ってしまいます。ですから、温めると言っても汗をかくほど温めるのはやり過ぎです。あくまで大切なのは基礎体温を上げること。前回もお話ししたように、全身にバランスよく筋肉をつければ、当然体温は上がります。防寒グッズで補いつつ、発熱できる身体を作ることが免疫力アップにつながるのです。
また、水虫は皮膚に現れるものですよね。五行式体表で見ると、皮膚は大腸と同じ金ですから、腸内環境と大きな関係があります。腸内環境を整えることも、免疫力の低下による菌の侵入の影響が皮膚に現れることを防ぐ、という点では意味があると思います。バランスの良い食事や生活習慣に気をつけるのはもちろんのこと、乳酸菌を摂取するのも有効ですよ。


水虫は蒸れて菌が繁殖するから感染するんだと思っていましたが、こちらのバリア力の問題だった、ということですね。確かに、風邪を引いたり疲れが溜まったりしたときに水虫になっている気がします(夫が)。まずは冷え対策、免疫力UPですね。それでも水虫になってしまったらどうしたらいいのか? 一灸先生にしっかり聞いてみますので、楽しみにお待ちください。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体術、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。