佐賀iroha-n

野中彰二さん(料理人)

2018.01.18

佐賀iroha第3弾は、作り手。佐賀で良かもんを作ろうと頑張っている職人さんをご紹介します。今回は和食の料理人、野中彰二さんです。

立ち止まらない探究心
実家の和食店を継ぐために、大阪の高級料亭『芝苑』で修行を始めたのは、野中さんが18歳のとき。ところが3年ほど経った頃、お父さんが体調を崩し、急きょ佐賀に戻ることになりました。佐賀に戻ってからは実家で修行を続けるも「自分のやってみたいことと親父のやりたいこと。同じ和食でもいろいろ違って、よくぶつかりました。30歳になったらお前に任せるようにするって言われたんですが、そんなには待ちきれんなと思って(笑)」(野中さん)。お父さんと相談を重ねて、自分の道を踏み出しました。それからは、たくさんの現場を見たい一心で、和食に限定せず、イタリアンなどいろんなジャンルの店で朝昼晩アルバイトを掛け持ちしながら経験を積んだのだとか。
その後、20代で酒処「梟の響キ」、割烹「のなかの」を立ち上げ、この2軒を切り盛りするだけでなく、豆腐料理の人気店「三原豆腐店」(西中洲/福岡市)の料理監修なども担当。多忙ではあるものの、「自分の和食の店では出来ないことにも挑戦できるから、良い刺激になります」と、料理の道を探究する姿勢は変わらず、佐賀の味を守るだけでなく、創り、広めるために、精力的な活動を行っています。

地元の旬の魅力
「地産地消じゃないですけど、出来るだけ佐賀・九州のものを使いたいと思っています。もちろん、他の産地のものを使うこともありますが、九州はうまかもんが一年中あるからですね。あとは食材の声を聞くようにしています。季節のお魚やお野菜、お肉も、生き物なのでその時によって状態は全然違うから」と話す野中さんの料理はどれも、ひと手間ふた手間を加えることで、旬の食材の旨みがピシャッと引き立つ仕上がり。上品さや優しさだけではない、また食べたくなる魅力があります。「夏から秋にかけては有明ものが美味しくなります。味噌で煮るイソギンチャクも美味しいですよ」(野中さん)。真面目で頑固な佐賀県男性の気質に好奇心が混じり合った野中さんの味を、ぜひ知ってください。


野中彰二さん
料理人。酒処「梟の響キ」、割烹「のなかの」(のなかの記事にリンク)店主。