女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.36 タコ・魚の目 その2「血流がキモでした!」

2017.09.28

普段、疎ましく感じていたタコや魚の目が、足の裏に現れる臓腑の不調のSOSだった、とわかったのが前回までのお話でした。今回はタコ・魚の目ができてしまった時のセルフケアです。もちろん、前回から持ち越された親指の下の部分についても、しっかり一灸先生に聞いてみました。

ハイヒールを履いてもできない人はできない
前回、タコ・魚の目の原因は刺激から身体を守るための皮膚の硬化であること、特定の部分が硬化する(タコ・魚の目になる)のは、靴と足の形が合っていないということも考えられますが、多くの場合、臓腑の不調とつながっているから、とお話しましたね。その臓腑の不調は、ほとんどが血行不良、瘀血が原因です。かかとがガサガサになるのも血流が悪いから。冬、かかとがガサガサになるのは乾燥が原因、と言いますが、全身に健康な血液がしっかり循環していれば、多少の乾燥に負けることはありません。もちろん加齢によって新陳代謝が低下することも要因の一つではありますが、やはり瘀血が無関係ではありません。ダンサーなど特別な立ち方や靴を履き続けている人は別として、血流が良くて歪みがなく身体のバランスが取れていれば、ハイヒールを履いていようと、タコや魚の目はできにくい、と言えます。ですから、瘀血の改善には、毎回登場するベースの関元と三陰交へのお灸が必須です。つい忘れがちですが、ぜひ欠かさずお灸してください。
人差し指と中指の下の部分は脾・胃経。脾経の太白(たいはく:足親指の付け根、大きな関節後方のくぼみ)、胃経の足三里、内庭(ないてい:足人差し指の中足骨の外側陥凹部)にお灸をしましょう。
薬指の下にタコ・魚の目があれば、胆経の竅陰(きょういん:薬指の爪、外側の下角)、俠谿(きょうけい:足薬指の中足骨の外側陥凹部)です。
小指の下なら、膀胱経の至陰(しいん:小指の爪、外側の下角)、足の通谷(あしのつうこく:足小指の中足骨の外側陥凹部)にお灸してください。


親指の下にタコ・魚の目ができにくいのは…
親指の下の部分は肝とつながっているものの、タコ・魚の目ができにくい、と前回お話しました。これは足裏の使い方という大事な話に関係します。歩く際の足裏の使い方として、かかとから着地し、やや外側を着いて親指と人差し指の間で蹴って歩くのが良いと言われています。かかとから親指の下の部分にかけてカーブを描いて流れている外側足底動脈に沿って着地しながら歩くことで、血流がよくなって、タコや魚の目も現れにくくなる、という訳です。よく、ズルズルと履物のかかとを引きずるように歩く人がいますが、足の裏をしっかり使えていません。厚底の靴なども、そういう歩き方になる傾向にあるようです。このように上手に足の裏を使って歩くことができれば、足裏だけでなく全身の血管までも柔らかくなりますから、動脈硬化の予防にもなるのですよ。話は少し逸れましたが、親指の下の部分をたくさん使ってもタコ・魚の目が発生しにくい理由は、血流に良い歩き方だから、です。もしここにタコ・魚の目があるようならば、よほど肝に負担がかかっているのかも知れません。
万が一、親指の下にタコ・魚の目ができていたら、行間(こうかん:足の甲、親指と人差し指の股の部分)にお灸をしてみましょう。

結局のところ、瘀血によって生じた不調が足の裏にまで現れているということですか。瘀血は多くの女性にとって根深い問題。コツコツとケアしていくしかありませんね。歩き方も、足の裏の使い方まではあまり意識していませんでしたが、気をつけなくては! さて、次回も気になることを一灸先生に聞いてみます。みなさんの質問もどんどんぶつけちゃいますので、公式Facebookからお気軽にお寄せくださいね。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)
文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。