女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.34 眼精疲労による頭痛〜下へ下への刺激で改善〜

2017.08.24

前回のお話で、眼精疲労や頭痛と頚椎、肝が大きく関係していることがわかりました。姿勢が原因で脳の血流が悪くなるなんて、思わず背筋がピンと伸びましたね。さて、今回はセルフケア編です。おなじみの肝のツボから、ちょっと意外なケア方法まで、一灸先生に聞いてきました。

腰トントンで歪み解消
早速、眼精疲労やそれに伴う頭痛を改善するツボを紹介します。先月の腰痛と重複していますが、肝を養い、頚椎の歪みをとって、脳の血流不良を改善する大切なツボなので、改めて確認しましょう。
まずはベースの関元と三陰交。ここは毎日忘れずにお灸して欲しいツボです。それから、肝兪(かんゆ:胸椎9-10番の間から1.5寸外側)で頚椎の4番の歪みをとります。同じく肝経の大敦(だいとん:足親指の爪の生え際、人差し指側の角)にもお灸をしましょう。腎兪(腰椎2-3番の間から1.5寸外側)も全身のエネルギー不足や疲労時に良いツボなので、おすすめです。
また、忘れずにお灸したいのが大腸兪(だいちょうゆ:腰椎4-5番の間から1寸外側)です。お灸が難しければ、大腸兪のあたりをトントンと叩いて刺激するだけでも良いですよ。実は頚椎の4番と腰椎の5番は深く関係しています。これは実際に私が経験したのですが、どうにも体調が悪かった時、「それは頚椎の4番がずれているんだよ。腰椎の5番もずれているはずだから刺激すると良いよ」と腰の辺りを叩いてもらったのです。腰を叩かれた時はすごく首に響きましたが、みるみる体調が良くなって、元気になってしまいました。腰トントンはあなどれませんよ。ぜひ試してみてください。もちろん、腰が歪んでいれば頚椎も歪みやすいということです。普段から姿勢に気をつけたいですね。
   

肝気を下げて…青物を食べる??
頭が痛いと手が頭に伸びて、こめかみや首の辺りを揉んだことはありませんか? もちろんこれも悪いことではありません。ですが、眼精疲労による頭痛のケアなので、あえて腰から下ばかりにツボをとる、という方法もあります。今回ご紹介しているのも、ほとんどが腰から下のツボ。なぜなら、上がってしまった肝の気(肝気上逆)を下げたいからです。肝が参って吹き出した煙や熱を下げるイメージ。頭が痛いと感じたら気を下げる、覚えておくと良いと思います。
手のひらの中指の下辺りを揉むのも効果的です。ここは正式なツボではありませんので、大体この辺りという言い方しか出来ませんが、肝に繋がるポイントです。ぜひ、揉んでみて痛いところを探してください。
ちょっと熱めのタオルを目に当てて、しばらく横になるというのもひとつの方法です。目の周りの血流が促されて、疲労物質が流れていき、一時的に目が休まりますから。あくまで対処療法ですが、どうしてもつらいときには良いと思います。
レバーを食べる、というのも良いですよ。東洋医学には、弱っている場所と同じようなものを食べると良い、という考え方があります。例えば、腎臓ならば形が似ているそら豆、など。五行式体表で見ると肝は青ですから、緑黄色野菜、特に青物を摂るのもおすすめです。今の季節なら旬の青物をたくさん食べられそうですね。

腰トントンにそんな効果があったなんて、とっても意外でした。頭が痛い時は腰から下、このカラクリは覚えておきたいですね。肝と青の話ですが、極端に言えば、青いものを見たり、身につけたりするのも良いかもしれない、なんて話も出ていました。ここまでいくとちょっとおまじない的かな、と一灸先生は言っていましたが、色にはパワーがありますから、試してみる価値ありですね。次回もみなさんに役立つ話を一灸先生に聞いてみますので、ぜひお楽しみに。聞いてみたいことがあれば、お気軽に公式Facebookからお寄せください。お待ちしています。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)
文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。