女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.24 顔の肌荒れ その2〜追いつけたら、あるいは!?

2017.03.23

肌荒れについてじっくり聞いた前回のお話。特に、シミは長年の紫外線の蓄積ではないという驚きは未だ冷めやらぬままですが、大切なのはこれからです。鏡を見て、肌荒れを見つけたら、早速試してみたいセルフケアのツボについて、一灸先生に聞いてみました。

怒りっぽい人、鏡をチェックです

シミや吹き出物、カサカサなどの肌荒れを感じたら、身体の働きが弱ってきているというサインであり、肌に現れている内にケアすることが大切です。シミや肌荒れだけを物理的に消しても、根本的な改善とはいきません。つまり、目指したいのは紫外線を浴びてもシミにならない身体づくり。10代の頃とは違って、減少している物質やホルモンもありますから、完璧とは行かないまでも、あの頃のように保ちたいのであれば、養生あるのみです。

前回のイラストを元に、ツボの場所を紹介しましょう。ベースの関元と三陰交は忘れずにお灸してください。

【おでこ】

臓腑…肺経

お灸…経渠(けいきょ:手首の内側、親指の付け根から1寸上)

喘息を持っている人などは、発作が起こる時期になると、おでこが乾燥しやすくなります。

【目の下】

臓腑…肝経

お灸…中封(ちゅうほう:足の内くるぶしの前方、親指から繋がる腱との間にできるくぼみ)

肝とつながっている五志(感情)は怒です。肝斑が気になっている人は、イライラしやすい、怒りっぽいということはありませんか? ストレスを溜めず、心穏やかに過ごすよう心がけてみるのも良いでしょう。

【頬】

臓腑…腎経

お灸…陰谷(いんこく:ひざを曲げると出来るしわの内側、2本の腱の間)

自分ではお灸をしにくい場所かも知れません。火傷をしないよう、人の手を借りてお灸してみてください。

同じ口元でも場所に注意

たまに出来る鼻の穴近くの吹き出物や、口角の亀裂なども身体の不調の現れです。場所が細かくて見つけにくいかもしれませんが、周辺を細かくつまんでみて、ハリがなかったり痛みを感じる場所があれば、そこがツボですので根気よく探してみてください。

【鼻】

臓腑…脾経

お灸…商丘(しょうきゅう:内くるぶしの前方際)

シミや吹き出物、カサカサが現れていなくても、黒ずんでいる場合は、重度の腎虚なので注意しましょう。

【口元】

臓腑…心経

お灸…霊堂(れいどう:神門から1寸5分ひじ側 神門は手首の内側、薬指と小指を軽く曲げた時に出来る筋の薬指側)

霊堂は精神的な安定にもつながるツボです。

【口角】

臓腑…胃経

お灸…中脘(ちゅうかん:へそ上4寸)と足三里ひざ下のくぼみから3寸下がった骨の外側)

中脘は夏の冷え、足三里はむくみや便秘、秋の不調などでも紹介したツボです。食べ過ぎによる不調の時にも使えるので覚えておくと良いでしょう。

紹介したツボにお灸をすれば、シミや肌荒れが治るかというと、イエスともノーとも言えません。吹き出物やカサカサは比較的治まりやすいでしょうが、シミは“追いつけば薄くなることもある”と考えたほうが良いと思います。化粧品を使って外側からケアすることももちろん良いでしょうが、これから先、これ以上増やさないようにするためには食生活や生活習慣を見直して十分な養生が必要、ということを忘れないでください。

今回、一灸先生が幾度となく口にした養生という言葉。あまり耳馴染みがない人もいるかも知れませんが、栄養のある食事と充分な睡眠、適度な運動といった、本来当たり前の健康的な生活のことだそうです。美容は表面だけにあらず、健康の上にこそ成り立つもの。改めて肝に銘じようと思ったお話でした。次回も女性に役立つお話を聞いてみます。みなさんも聞いてみたいことがあれば、公式Facebookからお気軽にお声をお聞かせくださいね。

 

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。