女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.20 花粉症 その2 〜花粉症のツボ、教えます〜

2017.01.27

花粉症と冷えが関係しているとは意外でしたが、なんだか妙に納得することの多かった前回のお話。メカニズムがわかって生活習慣を見直す中、やはり気になるのはセルフケアの方法です。花粉症の人がおさえたい様々なツボについて、一灸先生に聞いてみました。

 

鼻?目?それともだるい?

前回、五臓のうち、肝、脾、肺、腎が花粉症の発症に関係している、というお話をしました。肝気うっ血、脾気虚、肺気虚、腎虚、つまり虚する(機能が低下する)と不調を起こしやすいというのが、東洋医学の考え方です。

花粉症は肝に発するので関元(かんげん)、肝・脾・腎が交わる三陰交(さんいんこう)、この2つは花粉症においてもベースのツボなので、必ずお灸しましょう。また、身体を温めるという意味で、大椎(だいつい)もおすすめです。

現れる症状によって体質が分かれますので、当てはまる症状を見つけてください。

【肝気うっ血】

症状…春、花粉が舞うと肝が傷れて、目がかゆくなったり涙が出たり、イライラする。花粉症の典型的なタイプです。

お灸…大敦(だいとん:足親指の爪の付け根、内側の角)、太陽(たいよう:眉尻と目尻の間、少し後ろ側)、承泣(しょうきゅう:瞳孔の真下、骨の縁)

【脾気虚】

症状…だるさや口の渇きが生じる。普段から甘いものや脂っこいものを好んで食べる傾向にあります。

お灸…隠白(いんぱく:足親指の爪の付け根、外側の角)

【肺気虚】

症状…気管支炎や喘息になったり鼻水が大量に出たり鼻づまりを起こす、ちくのうになりやすい。衛気(えき:皮膚の表面にあるバリア)が弱く、花粉の舞う季節になると肌がかゆくなるという人もいます。

お灸…経渠(けいきょ:手首の内側、親指の付け根から1寸上)

 

 

そもそものエネルギー不足なら腎

【腎虚】

症状…だるさや耳がかゆくなる。普段から寝不足など生活習慣に乱れがあり、疲れやすい人です。

お灸…湧泉(ゆうせん:足裏、足指全部を内側に曲げた時にできる、への字型のくぼみの中心)

体質ははっきり分かれる訳ではなく、重複していることもありますので、その場合は組み合わせましょう。腎虚はエネルギー不足なので、肝、脾、肺すべての症状をより悪くしますし、そもそも花粉症にかかりやすくなります。寝不足や疲れやすさがある人は、思い切って生活習慣を見直してみてください。

 

紹介したツボはいずれも、身体のバランスを整えて、花粉症の症状を現れにくくするツボですが、症状が現れてしまったときのツボも紹介します。

鼻づまりなどで苦しい時は、印堂(いんどう:眉間の中央)、晴明(せいめい:目頭の横、骨のくぼみ)、鼻通(びつう:小鼻上のくぼみ)、迎香(げいこう:小鼻の脇)を優しく押して刺激します。以前お話しした督脈を刺激するのも良いでしょう。目のかゆみや涙で辛い場合は、親指をこめかみに当て、曲げた人差し指の第二関節で眉毛と目の骨の縁をマッサージするのもおすすめです。かなり痛いですが、目がスッキリしますよ。

今回のお話で、以前からお伝えしてきたベースのツボ「関元と三陰交」は、花粉症にも繋がっていることがわかりました。つまり、肝・腎・脾をしっかりケアしていけば、私たちはもっと自分らしく毎日を過ごすことができるのではないでしょうか。次回も、私たちが自分らしくいられるためのツボを一灸先生に聞いてみますので、お楽しみに。一灸先生に聞いてみたいことがあれば、公式facebookからお気軽にメッセージをお寄せください。

 

 

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。