女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.12 ホットフラッシュ その2 〜じっくり根本改善のススメ〜

2016.09.15

ホットフラッシュに活性酸素が大きく関わっていた、というのが前回のお話し。改善したい生活習慣や食生活などはわかりましたが、お灸も効果はあるのでしょうか。東洋医学ではホットフラッシュをどのようにケアするのか、一灸先生に聞いてみました。

まさかのつながりに救われることも

実は、東洋医学には更年期障害という概念がありません。のぼせやほてりで悩んでいる、という患者さんがいれば、その患者さんの年齢や体質に合わせて治療を行います。人によって症状の出方や原因が全く違うため、更年期障害に関わらず、一般的に使われている病名は、東洋医学にはあまり関係がありません。更年期障害を東洋医学に当てはめると「血の道症」だと言われていますが、人によって原因が違うので、一概に「そうです」とは言えないのが正直なところです。ですから、ここでも毎回のように、一般的なケアの方法です、とお伝えしているのです。例えば、足の裏に魚の目が出来たら、魚の目を削ったり、薬でふやかして取り除くのが現代医学の一般的な処置です。東洋医学では魚の目が出来た場所や色、形などから、どこの不調が魚の目として現れているのかという証を立てます。その証を元に原因となる部分に対して治療し、原因となる部分が治れば、時間はかかりますが魚の目も自然となくなるので、最初から魚の目だけを除去しよう、ということはありません。魚の目の原因が、Aさんは胃の不調でBさんは婦人科系の病気だった、という可能性も十分に考えられます。
また、私の患者さんにホットフラッシュをメインに訴えて来られる方はあまりいらっしゃいませんが、話をよく聞いてみると、ホットフラッシュは確かに感じていて、そこから婦人科系の不調が見つかることもあります。ですから、薬で抑えるだけでなく、目先を変えて鍼灸院などに行かれるのもいいかもしれませんね。

2つのアプローチが免疫でリンク

東洋医学で女性の体に関するもので一番重要と考えられている経絡は脾経です。ベースの三陰交もここに属するツボ。その末端が隠白(いんぱく:足親指の爪、外側の付け根)なので、隠白もいいでしょう。特に後頭部が熱くなる、という場合は膀胱系の崑崙(こんろん:足の外くるぶしから水平に後ろに進んだアキレス腱のへり)もおすすめです。
胃の気という言葉があります。東洋医学で脈を診るときの基準のひとつです。この脈が弱い人は、免疫力が弱い。自分で測ることは難しいですが、鍼灸院などに行った時に聞いてみると良いかもしれません。活性酸素が免疫力を減少させるという話を前回しましたが、胃は免疫とつながっていると東洋医学では考えられています。ですから、体内が酸化しているだろうな、酸化するような生活習慣や食生活に心当たりがある、という場合は、手の三里(てのさんり:肘の外側のしわの先端から人差し指側に2寸)と足の三里(あしのさんり)にお灸しましょう。手の三里、足の三里は免疫機能を活性化させる胃腸のツボです。もちろん、三陰交と関元のベースのツボもお忘れなく。前回お話ししたように生活習慣を見直し、抗酸化作用の高い食事を心がけながら、今回お話ししたお灸もプラスすればより効果的なセルフケアが出来るでしょう。

ひながた450角

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話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。