女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.10 便秘 その2 〜あなたは4つのうち、どのタイプ?〜

2016.08.18

生活習慣の乱れを軽んじると、恐ろしいことになる! なんてことも学べた、便秘の話。今回は東洋医学で見る便秘とその解消法について一灸先生に聞いてみました。

便秘にもベースのツボあり!

あくまで一般的な話ですが、便秘の原因や症状、解消法について大きく4つに分けて考えてみましょう。

【熱秘(ねっぴ)】
特徴…脾、胃に熱を持っているので、水分が乾き、排泄しにくい状態
原因…食べ過ぎ、辛いものを食べ過ぎ、発熱
症状…お腹が張る、喉が乾く、熱っぽい
お灸…天枢(てんすう:おへその両外側3寸)、中脘(ちゅうかん:へそ上4寸)、合谷(ごうこく:手の甲、親指と人差し指の骨の合流点手前のくぼみ)、曲池(きょくち:ひじの外側、ひじを曲げた時にできるしわの先端)
ツボ_腹_02ツボ_腕の甲側_02

 

 

 

 

【気秘(きひ)】
特徴…気の流れが滞り(肝うつ気滞)で、詰まって排泄されない状態
原因…精神的な緊張、運動不足、トイレを我慢し過ぎる
症状…排泄してもスッキリしない、お腹が張る、ゲップが多い、口が苦く感じる
お灸…天枢(てんすう)、中脘(ちゅうかん)、太衝(たいしょう:足の甲、親指と人差し指の骨の合流点手前のくぼみ)
ツボ_足の甲_02

 

 

 

 

【冷秘(れいひ)】

特徴…冷えて固まって出ない
原因…冷え、生物や冷たいものの摂り過ぎ、過労
症状…お腹や足腰の冷え、寒がり、夜間頻尿、腰痛
お灸…天枢(てんすう)、中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん:ヘソ下3寸)、湧泉(ゆうせん:足裏、足指全部を内側に曲げた時にできる、への字型のくぼみの中心)
ツボ_足裏_02

 

 

 

 

体のバランスをとるためのお灸

【虚秘(きょひ)】
体のエネルギーが弱い虚秘は細かく2タイプに分けて考えます。
・気虚(ききょ)タイプ
特徴…押し出す力がない
原因…虚弱体質、妊娠中
症状…息切れ、食欲がない、疲れやすい、暑くなくても汗が出る
お灸…天枢(てんすう)、中脘(ちゅうかん)、足三里(あしさんり:ひざ下のくぼみから3寸下がった骨の外側)、尺沢(しゃくたく:ひじの内側、ひじを軽く曲げた時に触れる大きな筋の親指側のくぼみ)ツボ_腕の手の平側_02

 

 

 

 

・血虚(けっきょ)タイプ
特徴…栄養不足で出す力がない
原因…病中病後、老化、産後
症状…長期の便秘、コロコロ便、動悸・めまい、手足のほてり
お灸…天枢(てんすう)、中脘(ちゅうかん)、三陰交(さんいんこう:内くるぶしの頂点から指3寸上)、照海(しょうかい:内くるぶしの頂点から指1寸下)
ツボ_足の内側_02

 

 

 

 

今回の提案は、体のバランスを取るためにお灸をしようよ、という考え方。バランスを取れば、結果として腸の状態がよくなります。
特徴、原因などが重なっている場合は症状で判断してください。それでもどちらもあると思えば、両方のツボにお灸して構いません。
いつものベース、関元と三陰交に加え、便秘のベースとして天枢(てんすう:大腸の気が集中するツボ)と中脘(ちゅうかん:胃の気が集中するツボ)は共通のツボですので、欠かさずお灸をしてください。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。