女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.08 夏の冷え その2 〜あなたはどこが冷えていますか?〜

2016.07.21

夏の冷えと基礎代謝の関係、基礎代謝を上げる簡単な方法を聞いたのは前回のお話(07にリンク)。スクワット、始めましたか? さて今回は、夏の冷えに関するお灸の話です。これまでの話から、お灸に興味を持った方、初めて購入してみた、という方にぜひお伝えしたい、夏の冷え解消にオススメのお灸のツボを一灸先生に聞いてみました。

いついかなる時も基本の2点は忘れずに!

東洋医学では体温を測らないとお話しましたが、触診で体温を診ることは当然あります。手足の指先などの末端はもちろんですが、下腹部や背中、ふくらはぎ、足首など冷えている場所はさまざま。体には経絡という気の道が幾筋も通っていて、冷えている場所がどの経絡上にあるかがひとつのポイントになります。何度もお話している通り、全身を診た上で慎重に証を立てますから、別の人でも同じ場所が冷えているからといって、同じ証を立てる訳ではありません。そんな中でも、冷えでお悩みの方にオススメの一般的なツボをご紹介します。入浴で全身を温めることももちろん大切ですが、お灸はピンポイントでツボに熱を集めることが出来るので手軽で効率もいいでしょう。
まずは毎回のようにお伝えしている基本の関元と三陰交。ここはほとんどの女性が(本当は男性も)やっておいて間違いのないツボなので、毎日お灸してください。ふくらはぎやアキレス腱など足の後ろ側が冷えている場合は、vol.06で紹介した太谿(たいけい)。また、下半身が全体的に冷えている場合は、夏、足を出して寝ていることが多いかも? そういう方は前回お話ししたようにスクワットで基礎代謝を上げましょう。ポールウォーキングもオススメします。

氷をガリガリ食べたい人は…!?

クーラーで全身が冷えているという場合は、大椎(だいつい:第7頸椎と第1胸椎の間)。首を前に倒した時に出っ張る大きな骨のすぐ下です。ひとりでは難しい場所かもしれませんが、家族や友達、パートナーなどにお願いして、ぜひお灸を試してください。職場など冷房を避けられない状況では、レッグウォーマーやストールを使って、なるべく冷えから体を守るように心がけたいですね。そして、冷たい飲み物や食べ物で体の中から冷やしてしまった場合は、中脘(ちゅうかん:へそ上4寸)と足三里(あしさんり)にお灸をしましょう。夏に限らずアイスキャンディーや氷をガリガリと食べたい人は、瘀血(おけつ)だと思います。関元のお灸は欠かせません! と言っても「氷は食べないから瘀血ではない」という訳ではありませんからね。ちなみに、冷たいものの摂り過ぎでお腹を下してしまったなら、水分(すいぶん:へそ上1寸)にお灸をすると落ち着きます。

東洋医学イラスト_大椎

東洋医学イラスト_腹部ツボ

冷やさないように気をつけていても「ついつい…」なんてことは、よくありますよね。絶対に冷やしてはいけない! 冷たいものを摂ってはいけない! とストレスを抱えるより、常日頃心がけつつ、セルフケアを身につけておくことが大切だそうです。今後も、悩める女性に嬉しい“ツボ”をどんどん一灸先生に聞いてみます。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。