女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.07 夏の冷え その1 〜結局のところ現代病〜

2016.07.07

今回取り上げた女性のお悩みは「冷え」。夏が意外と冷えやすい季節だということは、賢明な女性の皆さんならすでにお気付きのことでしょう。薄着をしたり、冷房の効いた場所に長時間いたりと、冷えを避けるのが難しいのは冬よりむしろ夏なのかも知れません。早速、夏でも冷えてしまいがちな体を温める方法を、一休先生に聞いてみました。

私って温かいから…で本当に大丈夫!?

冷えというと、私は冬を目前にした秋を心配してしまいますが、夏の冷えも確かに気になりますね。冷房も、冷たい飲み物や食べ物も、ひと昔前まではなかった冷えの原因です。実は東洋医学では、体温を測るということがありません。何千年も前の時代には体温計がありませんでしたから。もちろん、体の温度は証を立てる上でのひとつの要素です。ただ、体表に現れた温度だけで証を立てることはないですね。以前もお話しした通り、心身全体を診て判断するのが東洋医学です。意外に思われるかもしれませんが、体の表面が温かくても、内側のどこかに冷えを抱えていることは珍しいことではありません。逆に、手がとても冷たいからといって、体の中が冷え切っているということでもない。東洋医学では、皮膚は体内の状態を表す鏡のような存在として扱われていますが、その鏡の見方は単純ならざるものなのです。

基礎代謝が低いと温まらない!

夏の冷えの原因について、もう少し考えてみましょう。先ほども言いましたが、冷房や冷たい飲み物、食べ物がない時代は、夏に冷えることなどなかったでしょう。今のように便利ではありませんでしたから、日常生活の中で体をたくさん動かし、自身を温めるだけの熱量を筋肉で賄えていました。つまり基礎代謝です。基礎代謝が高かった当時の人たちも、汗をかいた時に川や井戸の水を飲むことはあっても、冷蔵庫から出したばかりのキンキンに冷えた水を飲むことはありませんでしたよね。現代の夏が異常気象で暑過ぎるのは事実です。熱中症にも注意が必要です。でも、猛暑の中、スポーツのあと、大量に汗をかいたからといって、冷たい飲み物を一気飲みするのはやり過ぎ! ビールが美味しい季節ですし、たまには良いと思いますが、冷たい食べ物や飲み物で暑さを解消する、という行動が当たり前にならないようにしてほしいと思います。
基礎代謝を上げるための方法としてオススメなのが、スクワットです。全身の60〜70%の筋肉を使うため、簡単で効率良く基礎代謝を上げられるのです。
基本的なスクワットの方法をお教えしますので、ぜひご自宅で試してみてください。

基本的なスクワット(10回1セットで5セットを目標に、できる範囲から)
・ つま先と膝を同じ方向に向ける
・ 膝を曲げた時に膝がつま先より前に出ない
・ 1,2,3,4で膝を曲げ5で止め、6,7,8で戻る
・ 声を出してカウントを取る(呼吸を止めないために)
東洋医学イラスト_スクワット

東洋医学の一灸先生からスクワットなんて意外な気もしますが、言われてみれば納得です。それに基礎代謝UPは、夏の冷えの解消だけでなく、女性にとって嬉しいことがたくさん期待できそう! 次回は基礎代謝を上げつつも、やっぱり知りたい、夏の冷え解消に関するお灸のツボを聞いてみます。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。