女性のカラダ

一灸先生に聞いてみました vol.06 むくみ〜あなたはどこがむくんでいますか〜

2016.06.30

お灸の発祥からツボの探し方まで詳しく聞いてみると、実際に試したくなるもの。お悩みに応じたセルフケアを加えられるようになりたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今回は女性の多くが悩む「むくみ」について一灸先生に聞いてみました。

冷えの原因にもなる水分の停滞

どの症状にも言えることですが、むくみもその人の体質や現れる場所によって原因が違います。また、どこかがむくんでいたら、必ず全身がむくんでいる、という訳でもありません。例えば、全身スッキリして見えても、実は舌の両側に歯痕が残るほど舌がむくんでいるということもあります。
前夜に塩分の濃いものをたくさん食べた、お酒を飲み過ぎた、という場合を除いては、気・血・水の3つのエネルギーの内、水が停滞している状態。東洋医学では、腎、肺、脾、三焦(さんしょう:主に水分代謝を司る経絡)などの働きが潤滑にいっていないことが原因と考えられます。停滞した水分は身体を冷やす原因にもなるので、早めに解消したいところです。
特に女性には、朝起きた時に顔がむくんでいる、指輪がきついと感じる、腕にシーツの跡が残っている、夕方になると脚がむくんで辛い、などのお悩みが多いようです。本来、ポンプの役目も担っている筋肉の不足が原因ということも考えられますが、どうしてもむくみが気になる際、三陰交と関元のベースに加えて、お灸を試してほしいツボをご紹介しましょう。

おすすめは太谿、太白、足三里、外関

まず、脚のむくみ。脚は長時間同じ姿勢を取ることでもむくみやすいのですが、特に夕方(17-19時頃)にむくみを感じるという場合は、太谿(たいけい:内くるぶしとアキレス腱の間)のツボを取ります。生理前後に脚がむくみやすいなら太白(たいはく:脚の親指の骨の際)。どちらも押すと痛みを感じるかも知れません。太白に痛みを感じるなら婦人科系に関係するツボなので、そちらも注意してみてください。歩き疲れて脚がむくんでしまったという場合は足三里(あしさんり:ひざ下のくぼみから3寸下がった骨の外側)のツボです。
次に、顔や手など上半身のむくみには、外関(がいかん:手首を反らすとできるしわの中央から上に2寸)が良いでしょう。外関は、三焦経という体内の水に関係する経絡(エネルギーの通り道)上のツボです。上半身でも、特に頭皮がむくんでいると感じたら、百会(ひゃくえ:両耳の先端と眉間からまっすぐ上に伸びた線が頭上で交わった場所)を刺激しましょう。百会にお灸をする時はもぐさを米粒大に縒ったものを使いますが、自分では難しいので指圧を行うと良いでしょう。
もしツボの場所がわからない場合は、大体のあたりがつけて、その周辺を小さく摘んでみます。何でもないところは摘めますが、摘めないところが元気のない、刺激を必要とするツボです。

足首膝
腕頭

むくみの解消はもちろん、今後の予防にも役立つツボ。お灸は数分程度の短時間でできるものがほとんどなので、これまでのセルフケアに組み合わせても良さそうです。もちろん「女性のベース」はお忘れなく。次回も女性に嬉しいツボを一灸先生に聞いてみます。

話 一灸先生(治療室一灸 院長 森川まこと)

文 金子未和

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一灸先生
治療室一灸 院長 森川まこと
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師、障害者スポーツ指導委員。鍼灸、マッサージのほか、操体法、ホメオパシーなどを用い、患者の状態や希望に合わせた治療を行う。地元はもとより遠方から通う患者さんも多く、「一灸先生」の愛称で親しまれている。