佐賀iroha-n

よろこびとやさしさの、嬉野温泉(嬉野市)

2018.03.15

今回の佐賀iroha-nは、よかとこ。日本三大美肌の湯としても知られる、嬉野温泉をご紹介します。食べてとろとろ、歩いてほっこり、浸かってぷるぷる。もう、最初に言ってしまいます。嬉野温泉は最高の温泉地なのです!


お肌のお悩みをとろんと包み込んでくれる
嬉野温泉の歴史は古く、「古事記」「日本書紀」に登場する神功皇后が戦いの帰りにこの地に立ち寄られ、嬉野川で白鶴が傷を癒し飛び立っていく姿を見て、同じように兵士たちの傷を浸したら温泉が湧いていたとも言われています。福岡県の小倉から長崎まで続く長崎街道(228km)をつなぐ25の宿場のうちのひとつだった嬉野宿は、長崎街道でもめずらしい温泉のある宿場で、別名「嬉野湯宿」とも呼ばれ、湯治場としても親しまれていました。
泉質はナトリウム含有量の多い重曹泉。余分な皮脂を落とし、角質化したお肌をしっとりなめらかにしてくれるのだそう。切り傷や冷え性、神経痛にも良く、さらに飲めば胃腸の機能を活性化させてくれます。お湯は無色透明、無臭ですが、ぬめりあり。このぬめりが肌に絹のようにまとわりつくと大評判で、実際にお湯に浸かれば、とろんとお肌に絡みついてきて、病みつきになるほどつるつると気持ちいいのです。さらに湯上りはしっとりすべすべ。その手触りは「20代のお肌に戻ったかも?」なんて思ってしまったほど! 朝風呂には入らない派、なんてもう言ってられません。何度でも入りたくなる、夢中になること間違いなしなのです!

撮影にご協力くださったのは「嬉野温泉 嬉野館」さん。大浴場の奥には広々とした露天風呂もあり、風にあたりながらお湯に浸かれるので、美肌の湯をゆっくりじっくり楽しめます。

温泉街には海神の娘、竜宮城の乙姫さまこと豊玉姫さまが祀られる豊玉姫神社があります。

境内に鎮座する白なまずは、子孫繁栄や水の恵みを司る豊玉姫さまの使いであり、嬉野温泉のシンボル的存在。その白なまずに願い水と呼ばれる温泉水をかけてお祈りすれば、皮膚病の快癒にもご利益があるとされ、多くの参拝客が訪れています。嬉野温泉は言わば“美肌の聖地”なのです。

嬉野温泉は食べても美味しい!
先ほど飲めば胃腸に良いとご紹介した嬉野温泉ですが、嬉野温泉で絶対に食べていただきたいのが、まさにその温泉を使った「嬉野温泉湯どうふ」です。その名の通り、嬉野温泉の温泉水で作る湯豆腐なのですが、これがなんとも不思議な食べ物で、お豆腐を煮ているとお豆腐が少しずつ溶けていき、温泉水が白濁するのです。

溶けかけたお豆腐はとろっとした食感で、ゴマ醤油をかけて食べれば大豆本来の香りや旨味を引き立つ、幸せの味。最後に残った温泉水はお雑炊にしても良いし、翌朝お味噌汁にしても美味しいのだそう。取材当日はご飯にかけてサラサラっといただきましたが、お代わり必至の美味しさでした。嬉野温泉のほとんどの旅館やホテルで朝食に供される嬉野温泉湯どうふは、昔から地元の皆さんに愛される郷土料理で、近所のお豆腐屋さんのお豆腐とこれまた近所の温泉を使って自宅で楽しまれてきたのだとか。お豆腐に使われている大豆は嬉野産大豆のふくゆたか。嬉野の旅館やホテル、飲食店からなる「嬉野温泉湯どうふ振興協議会」が大豆を共同購入し使用することで、原材料の供給が安定し、いつでも美味しいお豆腐の味が守られています。とはいえ、嬉野温泉湯どうふの味はお店によって個性もいろいろ。同じ大豆を使っていても、ニガリも違えば、ゴマ醤油の味、お野菜など合わせる食材も違います。朝、旅館で食べたからと言ってそこで満足せず、食べ歩いてみてください。もちろん、日帰りで遊びに来ても地元のお寿司屋さんや食堂、温泉湯どうふ屋さんで食べられますし、お土産として買って帰ることも可能です。

「嬉野温泉湯どうふ」のお話を聞かせてくださった湯どうふ本舗さんの温泉湯どうふは、お豆腐がとろとろふわふわ! 口に入れるとあっという間になくなります。ちょっと辛めの特製ゴマ醤油がまたクセになる味なので、ポン酢ではなく、ぜひこのゴマ醤油でご賞味いただきたい!

優しさライセンスS級の心
嬉野温泉街はおさんぽするにもちょうど良い広さ。お土産や観光する場所に困ったら、交流センターがオススメです。

嬉野の名産品や伝統工芸品から新しいグッズまで、いろんなお土産が一度に見られるだけでなく、各観光スポットのパンフレットなども置いてあり、相談にも乗ってくださるので、安心して情報収集出来ます。

また、湯宿広場と湯遊広場には、それぞれ町営の足湯が設置してあり、無料で誰でも気軽に入れるのも嬉しいポイント。実は90℃以上もある嬉野温泉の源泉をミスト化した珍しい「あし蒸し湯」もあります。日帰り温泉を楽しみたければ、各旅館やホテルももちろんですが、歴史ある公衆浴場の「シーボルトの湯」もお忘れなく。元は佐賀藩主一族が設置した藩営浴場で、オランダ人医師のシーボルトが江戸に向かう途中に立ち寄り、泉質や効能を細かく記録していったという史実からその名がつきました。オレンジ色のトンガリ屋根が目立つ洋風の館の中には、バリアフリー対応の貸し切り湯も設置されています。実は、嬉野温泉の宿にあるバリアフリー対応部屋数は全国でもトップクラス! さらに外国語を話せるスタッフを常駐させる旅館やホテルは年々増加しており、みんなが安心して美肌の湯を楽しめるように配慮されているのです。

今、一番人気のお土産「ひき茶ふりあん」。お抹茶を練り込んだオリジナルのフィナンシェはしっとりしていて、観光客のお土産だけでなく地元の方にも愛されています。

まだまだご紹介しきれていないおもしろスポットもたくさんある、嬉野温泉。嬉野温泉は訪れた人みんなを嬉しい気持ちにさせてくれる、温もりの街です。女性同士で美肌の旅もよし、家族でふれあいと体験の旅もよし、もちろん一人旅でもよし。ぜひぜひ嬉野温泉に遊びに来てみてください!


一般社団法人 嬉野温泉観光協会
佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙2202-55
0954-43-0137
営業時間 9:00~18:00
長崎自動車道「嬉野IC」より車で5分

豊玉姫神社
佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙2231-2
0954-43-0680

嬉野温泉 嬉野館
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2091
0570-550-080

佐賀・嬉野温泉 湯どうふ本舗
佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙2302-3
0954-42-1498
営業時間 9:00〜17:00(月・水曜日定休)

嬉野交流センター
佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙908-1
0954-43-1860
営業時間 月〜土曜日10:00~17:00/日曜日10:00~14:00(水曜日定休)

嬉野温泉公衆浴場シーボルトの湯
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙818-2
0954-43-1426
営業時間 6:00~22:00(第3水曜日/祝・祭日の場合は翌日休館)
料金 大人400円 こども200円