すっぽんコラム

歴史に裏付けられたスーパーフード

2015.11.01

中国での歴史は深く、3,000〜4,000年前には宮中料理の食材として使われ、多くの皇帝やあの楊貴妃からも愛されていたとされる特別な食材でした。

その重宝ぶりは、すっぽんを司るための「鼈人」という公職を定め、国を挙げて管理するほど。特にメスのすっぽんは、繁殖のために食べることを禁じられていたのです。

ここまですっぽんが大事にされたのは、その薬効の高さあってこそ。中国最古の医薬書と言われる「神農本草経」を始め、「本草網目」や「中国葯用動物誌」にも、甲羅、頭、肉、血、卵、胆のう、脂肪など、すっぽんのほとんどが、それぞれ漢方薬のひとつとして掲載されています。

日本人とすっぽんの歴史も長く、縄文時代の貝塚ですっぽんの骨が発見されていることから、日本で古くから食用とされていた様子がうかがえます。また、7世紀末、文武天皇に献上されたという「続日本記」の記録から、大変貴重なものとされていたことがわかります。すっぽんは生命力が強く、川や池に多く生息していたため、江戸時代にはその滋養強壮パワーを求めて庶民にも食されるようになりました。ところが、成長の遅いすっぽんは次第に数が減り、再び高級食材として扱われ、現在に至ります。

このように、すっぽんはいつの時代も殿上人から庶民まで多くの人々に求められて来た、大変魅力的なスーパーフードなのです。